「校長先生おはようございます。
今日は,○○さんのお誕生日ですよ。」
と,1年生と2年生の女子が笑顔であいさつしてくれました。
○○さんとは,6年生の男子です。
2人は,自分の誕生日でもないのに,全く違う学年の児童の誕生日を,まるで自分たちのことのように嬉しそうに話しました。
「そうか,そりゃ嬉しいな。○○さんに『おめでとう』って言わんといかんなあ。」
と答えると,2人は,さらに嬉しそうにうなずいて玄関に向かって歩いて行きました。
学校は,集団の一員としての自覚を育むところです。大規模校ではなかなか難しいことが,南小だと既にその基礎を身に付けている。本校のよいところです。
「集団の一員としての自覚」の基礎とは,一言で言うと仲間意識。
次のようなときに表出されて,それを近くにいる大人(教師)がタイミングを逃さず認めることが大切です。例えばこんな時・・・
1 自分の学校が新聞等に紹介されたらなんか嬉しい。
2 自分のクラスが校長先生に褒められたら,なんか嬉しい。
3 友だちが発表で褒められたとき自分も嬉しい。
4 友だちが何かの理由で悲しんでいるとき,自分も落ち込む。
など,自分が直接関係した訳ではないのに,属する集団の一員として湧き上がってくる感情。学校に来る理由は,この体験を積み重ねるためであるといっても過言ではありません。
「自分が褒められたわけじゃないのに,なんか嬉しいというその気持ちが大切なんだよ。」と言語化して意識させることが我々大人の役目です。
心の成長も知的理解です。感じたことをきちんと日本語で整理できて初めて理解に至ります。また,理解することと身に付く(できる)ことは違うので,繰り返しその場面の度に認める人が必要になります(身に付くまで)。学校と家庭とで,同じことを同じ日に認めることができたならば,これまた効果的。家庭と学校とで力を合わせた教育がそこにできあがります。
今日のブログは,ちょっとカタッ苦しかったですね。
(文責:猪野)
※ 本日の出来事に一役買っているのが,この保健室前の掲示物です。これまた,南小だからできることです。(これは宣伝!)
※ 本校は,鹿屋市の特認校です。希望すれば校区の枠を越えて入学・転入することが可能です。お問い合わせは,南小学校(教頭)まで。
電話 0994-49-2003